『日本100岩場』は、クライミングエリアガイドとして人気があるが、初版は2009年である。Hokkaido Climbs 2 は1992年と17年も前に出ていることに驚く。
ガイドしているエリアは函館山南壁、チャラツナイ、赤岩、神居岩、見晴岩、雄冬海岸、キリギシ山、石垣山、奥立山、義経岩、赤岩青眼巌狭、層雲峡など40か所を越える。
驚くべき調査能力である。当然著者たちはクライマーであり、実際に登りこみ、行けないところは現地のクライマーに依頼しているが全道を網羅したことは素晴らしい。
1983年赤岩『中山ハング5.10c』『トビラ岩 オレンジ5.11a』から始まった北海道のフリークライミングを伝えてくれる歴史の書といっても言い過ぎではない。
この本を持っている人は今では少ないだろうが、今でも充分に役立つ。
Hokkaido Climbs 2 北海道のフリークライミング 1992発行
北海道奴隷クラブ&パラグークラブ 竹内正信