札幌近郊アイス 2025年

札幌近郊アイス 2025年

2025年1月5日

3年前にコロナ禍と同時に、サッパリ上手くならないアイスクライミングに見切りをつけ、アックス二本、モノポイントアイゼン、リーシュ、スクリューを売り払ってしまった。昨年、悪い虫が疼き、今冬再びアイスクライミングを行うことにしたのだが、また直ぐに止めるかもしれない。アイゼンにしても、アックスにしても値上がりが著しい為、新品は買う気になれない。新品のグリベルのG20モノポイントは約35.000円。ペツルのクオークが一本約40.000円とかつての4割も上がっている。そこでメルカリとヤフーオークションを駆使して中古を探して手に入れた。グリベルのランボー8.800円。エーデリットライオットアックス、ハンマー新品二本で39.000円と相当リーズナブルである。とはいえアイゼンのピックは5ミリほどすり減っている。当然のことにヤスリをかけて鋭くしたが、果たして本番で使い物になるかは不明であった。

札幌から1時間半ほど離れたのアイスエリアに出かけた。
曇り、気温はマイナス2℃位なので、風さえ無ければ快適な環境だが、海の波はけっこう高く空は暗い。不安を抱えて現地に着いた。ルンゼの上部に二本アイスフォールが左右にある。左の傾斜はやや緩く、右はきつい。ルンゼの雪は締まっておらず、途中までスノーシューで上がるが、途中でアイゼンに履き替えた。ルンゼに着いて風が全くないことに気がついた。これはラッキー。最初に右をTKさんがリード。途中にほとんど躊躇うことなく終了点まで達する。登りは相変わらずパワフルで頼もしい。セコンドとサードは左右に分かれ同時にスタート。私は左を行くが、しばらくぶりのアイスはドキドキものだ。心配していたアイゼンは問題なく決まるので、あとは私のテクニックだけが問題だ。リーダーのHNにアックスは力まかせに振るのではなく、軽く振って刺さったらシャフトを動かさなければ、決まると言われたのだが正直言って無理である。少しへこんだ場所は一発で決まることが多いが、膨らんだ部分は割れるので2回も3回も力任せに振り、深く刺さって初めてぶら下がれるのだ。これを繰り返すので左腕パワーが消耗するのは自明だ。それでも一本目は何とか登れた。



次に200mほど離れた高さ25m3段の完全なバーチカルだ。見上げただけで自分には到底無理と感じた。リードのHNは軽々とためらいなく登る姿を見ていると難しく感じない。動きに無駄がなく、かつ力強い。私にそんなマネは出来る訳はない。ここもセコンド。下段は何とかなった。段差で一息ついて二段目となると、次第に左手を振っても力が入りにくくなってきた。プロテクションのスクリューを抜くのもアイゼンを蹴りこんで安定させなければ難しい。三段目に入るテラスでスクリューを抜いた後左へ廻り込み右を決めて上がるが、左手にほとんど力が遺っておらずテンション。少し休み再度スタートしたものの、あえなくギブアップ。アイスはフリークライミングである事を思い知った。

アルパインクライミングの様な微妙な誤魔化しはできない。装備とテクニック、そしてパワーの差が結果として現れるのだろう。私に装備は有るけれど少ない経験とテクニックが少しあり、圧倒的にパワーがない。されど楽しさは理解できた。今回の反省点はギアラックを持ってこなかったことだ。ハーネスのギアラックを目視しようとしても、バラクラバが邪魔をしてやりにくい。ほとんどバーチカルなアイスにはテラスなど無いので、無駄な時間は足のふくらはぎに負担がかかるのだ。私にテクニックがあるわけではないが、それ以上に左腕のパワー不足は明らかである。しかし、これを私には解決することは困難だ。とは言え、手も足もでない事態は防げたのには満足であった。