芦別岳夫婦岩北西壁ダイレクト 1989年3月

 芦別岳夫婦岩北西壁ダイレクト 

1989年3月18~21日
             
17日、夜行発、車で憧峰小屋に向ったがひどい吹雪であった。
18日、十八線川林道より入山するが、前夜の吹雪のためひどいラッセルであった。
槙柏山と御茶々岳の間のコルヘの上りは、シールが効きにくい雪質で時間がかかった。
この日は、夫婦の基部まで入ることをあきらめ、コルから1時間ほど下ったところで雪洞を掘ろうとしたが、積雪が充分でなく半雪洞を掘り幕営した。小屋8:30~コル14:00~幕営地点15:30

      山部の童峰小屋から7時間で夫婦基部に到達しなかった

19日、この日は、夫婦岩基部に入り、北西壁ダイレクトルートに取り付いた。天気は曇り、風は強くない。岩には薄い氷がびっしりと張り、雪が付いている所もある。冬のクライミングである。1ピッチ目は、取り付きバンドから這い松テラスに出た。2ピッチ目は、スラブ、凹角が続き、このルートで最も難しい。氷が張ってカムも使えないが、人工で何とか抜けた。このピッチだけで3時間もかかってやっと自転車バンドに出た。ここからはデルタ状の草付きを登り、登攀終了である。下降は西壁の大凹角の方ヘトラバースして、懸垂3ピッチ、部分的に空中懸垂になる。

       ダイレクト2P目 ベルグラで意外と難しい
      

            ダイレクト3P目 人工

  
幕営地点7:20~夫婦岩 8:36~取り付き9:20~終了16:20~下降終了18:00
20日、この日は南西カンテに取り付くが、風が強く、早々に断念。その後、西£
面バンドルート右に取り付く。ダブルアックスで快適に登れた。、(2ピッチ)
取り付き9:30~終了10:40
21日、バンドルート左を登った。右ルー卜と同じく、ダブルアヅクスで快適。その後、十八線林道に下山した。取り付き9:10~終了10 : 10

               3月はまだ真冬の様相だ

                                  (YK)
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