層雲峡 銀河の滝 2025年

層雲峡 銀河の滝 2025年2月9日

今季3度目のアイスクライミングはお馴染みの層雲峡銀河の滝になった。現地駐車場に到着すると2月の第二日曜日なのに登攀パーティは一組しかおらず意外であった。準備を終えたが問題はやはり川の徒渉である。雪が多い時には川に入らず渡れるが、今回はとても無理なうえ記憶にある水量よりも心なしか多く感じた。長靴を用意していたが丈が足りない気がする。一歩踏み出して直ぐに靴の高さを超え浸水してしまった。当然だが両足ともであった。しびれる足を堪えて対岸に到着した。直ぐに長靴を脱いで乾いた靴下に履き替えたが、しばらく足先はジンジンして不快であった。直ぐに履き替えたので凍傷にはならないと思うが、時々指先を動かして確認を怠らなかった。銀河の滝はしばらくぶりだがよく覚えている。下段、中段、上段と3P落差120mの大きなアイスで、特に難しくはない。それでも上がって下るまでには3人で4時間は掛かる。リードは最近バリバリのHKさん。上から先行パーティが懸垂してくるのを待ちスタート。傾斜はそれほど立っていないが冷えてキンキンになった氷は硬くなり割れやすい。ほぼ中央部にラインを取り順調に登り右岸のアンカーについた。セコンドの私、サードのTKさんは同時にスタート。僅かに私が先行したのだが、落氷が彼女に直撃するので右へ廻り込み直上。中段は壁沿いに上がり、上段は壁沿いに進むが壁の影に隠れて姿が見えなくなる。次第に残りのロープが少なくなり残り無しを叫ぶが、多分声は届いていないだろう。壁の影からアンカー直前の姿が現れた。アンカーに届かないのが確実なのでセルフビレイを解き、数メートル上がった。まもなくビレイ解除のコールがかかり我々が上がり終了。私にとって冬のクライミングは、動作の緩慢と疲れが重なり確認作業がおろそかになる傾向がある。加齢ゆえに出てくるものだとしても、一つの間違いが死に直結することに変わりがなく許されるものではない。指摘される前に指差し確認を忘れないようにしたいのだが。下りは3回の懸垂。基部で装備を解いていると下から2人パーティが上がってきた。なんだか見覚えある。話を聞いて驚いた。午前中に降りてきた人たちだ。中段辺りでパートナーのアイゼンが壊れたらしい。どおりで腰に片方のアイゼンをぶら下げていた。何とフロントベイルが無くなつてしまったらしい。探しても見つからず降りたとのこと。驚くのは降りて65km離れた旭川の秀岳荘まで部品を買いに行き、戻って来たとのことだ。我々がスタートしてから終了までだから約4時間かけて戻って来たのは見上げた根性だ。私であれば「コレは不吉な知らせだから今日は終わるべ」と撤退し温泉に入っていたであろう。久々にアルパインクライミングの未来が明るく見えた。帰りの徒渉もやはり水没し、帰路の車の中で裸足になり落ち込む。情けない。