恵庭岳 北尾根コース
2024年10月16日
恵庭岳北尾根~第二見晴台経由周回を計画し、実行したのだが失敗に終った。
恵庭岳へは2024年3月に、北尾根コースからスノーシューで登ったのだが、それ以前となると35年も昔の話になる。しかも滝沢から一度、爆裂火口から一度、ポロピナイから二度だけしか頂上を踏んでいない。あとは滝沢F9止まりで引き返していた。そのため最後の記憶は35年前なので、見晴台から頂上岩塔を右に巻いてへつり、ルンゼを登って頂上となる他はほとんど憶えていない。
頂上から登ってきた北尾根をピストンで降りるより、ポロピナイ経由で周回した方が面白いと考えたのだが結果として失敗した。いかに昔の記憶がいい加減であるかを証明したのだ。
道幅は少し狭く濡れた落ち葉で滑った
国道453横の駐車場にクルマをおいてオコタンペへの道をたどり、途中から北尾根コースに入った。夏道は細くて狭いが、ほぼ明瞭だ。しかし落ち葉で覆われており、朝の雨のためやたらとすべる。親切にもピンクテープがいやというくらいついているので道迷いはほぼないだろう。途中平らになってから急登を超えると笹原が終り、ダケカンバと草原に変化して高山らしくなった。そのまま北尾根を進んでいった先に分岐があった。
左は北尾根、右は恵庭市コース。ん、恵庭市コース?聞いたことがない。
北尾根コースだけじゃないの?と疑問に思ったが、今日は北尾根だから当然ながら北尾根をたどった。北峰を右に巻き少しするとバリケードが出てきた。この先頂上岩塔崩壊落石危険のため通行禁止とあった。さてどうするか、先ほどの分岐まで戻るとけっこうな時間を食ってしまうだろう。記憶にある道はこれなので先に進んだ。ピンクテープがこの先にもある。この辺りからやたらと付いているピンクテープは、親切と言うよりはよけいなお世話に感じてきた。
気持ちの良い雲切り平
少し進むと突然、まるで蜘蛛の巣のように数多くのロープで組んだバリケードが立ち塞がった。左は崖、右は5m程の落ち込んだ崖。つまりこの先絶対に通さないぞと言う強い意志を感じる。『壊すと器物破損罪に問われます。ご注意ください』とまで書いてあるではないか。つまり壊して通過する奴が少なからずいることを物語った警告文だ。2分くらい考えた。
張ってあるロープは10本を超えていた!
どういうわけか、この先にもピンクテープがあり、なんだか理解に苦しむ。苔むした大きな岩がゴロゴロした斜面を行くが、滑りそうで極めて悪い。上からの落石より、よほど危険だ。
突き当りの壁を左に進みルンゼを登ると頂上となる。ロープがあちらこちらに張ってある。
中峰から見る本峰はえらく恰好が良い
頂上には3月まであった社が無くなっていた。すぐに中峰と西峰まで行き第二見晴台へと急いだのだが、北峰への案内板を見落とし降りすぎてしまった。登り返すと14:00の帰宅時間に間に合わず、北尾根を下山した。恵庭岳北尾根コースは風不死北尾根よりわかりにくく、少し時間がかかる。
AからBへと行かなくてはならないが、A分岐を見落とした!
景色は支笏湖、オコタンペ湖、爆裂火口と素晴らしい。北尾根コースで感じたのはロープの多さだ。坂、行き止まりにと随分親切だ。道が完全に出来ているわけではないので、それらがなければ道迷いが出るだろう。とはいえ、ロープ、ピンクテープ、案内板の多さは混乱のもとかもしれない。