山用の車

SUBARU XV 2.0 アイサイト3.0 2019年


以前日産マーチに7年ほど乗っていたのだが、1200cc三気筒エンジンのため、三気筒特有のノイズと乗り心地の悪さに耐えられなくなった。
その上、FFゆえに豪雪地帯札幌に住む私は、年に三回は深雪にハマっていた。
定年退職し、山を再開して9年目にまともな山用の車を真剣に考え始めた。

 

まず予算、できれば安い方が良いが、何とか200万円までは出せる。フルタイム四駆で最低地上高は200mm、排気量は2000cc。ハイブリッドは燃費に魅力はあるが避けたい。四人楽に乗れて荷物はほどほど積載できる。最新の衝突防止安全装置ならびにアダプティブクルーズコントロール、ドライブレコーダ、バックカメラはぜひ欲しい。視界は当然良いに越したことはない。もう年寄りだから静かで楽に運転がしたい。そんな車は当然、新車にあるはずもなく近所の中古車屋もうでが始まった。
探し始めて半年が過ぎ、帯に長し、タスキに短しの車しか見つからない。

以前よりアイサイト(ver.3)を積んだSUBARU XV2.0(GT-7)は気になっていたのだが、新車ではオプション込みで350万円に達するため諦めていた。
三年落ち、走行30,000kmで約200万円が相場らしく、現行車になると走行20,000kmで270万円程度と手が届かない。いくら探しても相場より安い車は見つからないので、200万円の真っ赤なXVにするかと、考えながらデイラーの中古展示場を出て5分。
ふと、通りすがりにマーチを買った日産プリンスの展示場を見たら、薄青グレーのXVが目に留まった。

                  小樽赤岩峠


プライスカードには、アイサイト(ver.3)を積んだSUBARU XV2.0(GT-7)フル装備、オプションほぼ全部、一年落ち、冬タイヤ有り、価格は238万円それに走行距離はなんと7000kmと新古車のような理想のパターンであった。
ただし、予算は200万円であるから即決はできないと、セールスマンに伝え家に戻った。一晩考え、家人の決済をいただいた私は日産プリンスへと走った。

        視界は素晴らしい位広く、死角は少ない


以来5年半、走行こそ42,000kmとたいした延びていないが、雪山にハマることはまったくなくなった。どんな山奥の林道でも200mmの最低地上高は乗り越えられ、視界の良さは長距離も疲れない、その上静か。荷室はまあ標準より少し狭いが、三人までなら冬装備でもいける。
免許を取って55年たつが、ほとんど欠点というものがない車に初めて乗った。
ただし、スバルの水平対向四気筒エンジンの、最大の弱点である燃費の悪さは否めない。

          後席の広さに全く不満は感じない


高速道路を走ると15kmはいけるのだが、街中になると7~8km程度と悪化する。
それを気にしていてはスバル車には到底乗れないだろう。
それでも、廃車にするまで乗ろうという気持ちを持てる車に出会ったのはラッキーだ。

         荷室は少し狭いが我慢できる範囲

     週に何回かこの様な大雪になるが立往生はしない