ザンバラン マウンテンプロ 2018年
2016年4月函館山南壁にて私はリードに失敗しグランドフォールしてしまった。出だしで1ピンを取らねばならないセオリーを、守らなかった報いである。 結果として踵の粉砕骨折となり手術、三カ月の入院と重症となった。 これで登山人生も終わりだと覚悟をしたが、次第に歩けるようになると再び欲が出てきたのだ。2018年冬アイスクライミングをするためにブーツを買った。ザンバラン マウンテンプロEU44 28.5cmである。わたしの普通サイズはEU40.5 25.5cmなので、少し大きいのを選択した理由は、ケガの結果左足のむくみが元に戻らず少し膨らんでしまったからだ。 左はジャストになったが今度は右が少し大きい。そこでインナーソールを余分に入れて調整を図ったがなかなかうまくいかず、履き心地はあまり良くない。 やはりケガはするものではないし、靴のサイズ選びは難しい。
CTモノポイントアイゼン 2018年
クライミングテクノロジーのモノポイントアイゼンだ。見るからに決まりそうなフロントポイントは鋭利な武器ともいえる。これとブラックダイヤモンド最新のバイパーがあればスイスイ登れると考えた私はバカだった。苦戦の連続でパワーのなさと年齢を強く感じてしまった。
ロシアの極超音速空対地ミサイルキンジャールのようなポイントだが
モンベル バーサライト20 2023年
スピードハイクや、アタックザックなどでの使用に適した超軽量バックパック。 トップリッドが収納袋になるポケッタブル仕様なのでサブザックにぴったりだ。別売のトレールウォーターパックを装着でき、スムーズな水分補給が可能なのも良い30デニール・バリスティック®ナイロン重量220gと空荷であればほとんど重さを感じない。ただし、使いこなしには少し工夫が必要で、背中側に薄い厚紙かプラの板を入れたほうがしっかりと担げる。
オーツンジャミンググローブ 2024年
北海道には層雲峡周辺と石垣山を除いてクラックルートは、ほぼ存在していない。 年に一回のクラックルートをこなしていては、私のジャミングテクニックは相当下手である。テーピングするにしても準備に時間がかかり、剝ぐにしても面倒なのは言うまでもない。2023年10月、小川山に行くチャンスがあり、初めてオーツンのジャミンググローブを使って便利さに驚いた。 北海道に戻りさっそくオークションで手に入れた。今後年に数回はクラックにのぞんでテクニックを確立できればうれしいのだが。どうだろう?
小川山屋根岩二峰セレクション6P目クラックは終了直前が核心だった 私がじたばたしているのがお判りでしょうか?
バンテリンサポータ 2020年
クライミングとは何の関係もないのだが
テーピングには、怪我の予防やサポート以外にもさまざまな意味がある。運動をする際などに、関節の可動域を超えて負荷をかけてしまうと、捻挫や脱臼などの怪我を引き起こしてしまう可能性があるため膝まわりに囲むようにテーピングをしていたのだが、一回使うごとに廃棄する。決して安くないコストに頭をひねった。昔、膝のサポータを使ったことがあるのだが、かさばり、脱げやすく閉口して使わなくなった。最近、調べてみると膝のサポータもハイテク化により評判が良い。バンテリンサポータ膝用は\1200程度と安く手ごろで手に入れた。U字型のテーピング編みが、ひざのお皿を持ち上げるようにサポートし、左右のブレを抑えひざを伸ばす力を助ける。ひざ頭部は伸びやすく、動きを妨げずにズレを軽減し、ひざ裏部はムレや屈曲時の不快な食い込みを抑制している。上下のアンカーが、適度な締め付けでサポータのズレ上がり、ズレ下がりを防ぎ、U字型テーピング機能を安定さているため、安心して急傾斜でも思いきって下ることが可能になった。
ブラックダイヤモンド ディスタンスZポール 2023年
ディスタンスZはトレイルランナーやハイカーに適した一本165gという超軽量、シンプルな固定長タイプのアルミ製Zポールだ。 同じブラックダイヤモンドのトレイルも持っているが一本250gと重い。二本で500gを越えては、軽量化を目指す北アルプス縦走で重すぎる。 そこでこのディスタンスZを選択した。カーボンは価格が高い割にはそれほど軽くはないし、転倒した場合破損してしまう可能性がアルミに比べて高いのだ。 最近、その軽いポールも登行の場合二本持つ必要がなく、下山時にも一本で済むことに気がついた。考えてみればその昔ポールなんぞ使ったことはなかった。
プラティパス 水筒 2L 2016年
登山を始めた頃、飲料水用ボトルはポリタンと決まっていた。 安くて丈夫であったのだが、匂いがきついという欠点もあり、あまり良い思い出はない。そのうちプラティパスのような変形するソフトボトルが出て喜んだ。形が変形するためスペースを無駄にせず収納ができるし、水を使い切れば丸めてさらにコンパクトに。上記の写真のようにパンパンでも、水が減れば減るほど、薄く・小さくなっていくのは大きな利点だ。使い始めたときは心配したが、山で連続して使っても破ける予兆は全くなく8年間使った。しかし、今年とうとう水漏れを起こしてしまった。 水を満タンにして確認したが、立てておいても水が漏れてこないので不思議に思った。 さかさまにすると口の横のがわずかに剥離して漏れることが判明したのだ。 ベコベコになっても破れないプラティパスだが、やはり寿命がある。 近いうちに同じものを買うつもりだ。
EPI コッフェル EPI 1989年
ベコベコに成りながらでも、ほとんどこれ一つで済ました
クライマーコッヘルはビンテージコッヘルの特徴で、細部まで仕上げられている。内容量700mlと深いのでどんな料理でも出来るし下記のようにガスカートリッジもすっぽりと入るのだ。どうという特徴はないが、使い始めて早35年を超え、ベコベコになった現在でもこれ一個で済ましている。 しばらく前に、トムラウシ山のヒサゴ沼避難小屋にて全く同じコッヘルを使う人に出会い話が弾んだことがあった。良いものは時代を越えて使えることを確信できた。 ああそういえば今はコッヘルではなく、クッカーと言うんだっけ。
トムラウシのヒサゴ沼避難小屋にて晩飯の支度
ナルゲンボトル 2L 2009年
プラティパスのボトルを使う前にはこのナルゲンの1Lボトルを使っていた。非常に強固で比較的軽いが内容量が減ってもかさばり、クライミングでは使いにくかった。自在に変形するプラティパスの便利さに、いつの間にか使わなくなっていた。 骨折で入院し、不本意な使い方だが朝昼晩とフル活用となってしまった。お世話になりましたナルゲンボトル君!退院すると、ご苦労さんとばかりに、お役御免となり道具箱へ休眠となる。しかし、プラティパスが損傷してから再再度出番となり、現在現役復帰となった。