登攀装備 5

41 MSR 燃料ボトル 2L

 

ガソリンストーブ現役時代に燃料タンクとして活躍したボトルだ。色が真っ赤なのには訳があって、普通のポリタン等では間違えてガソリンを飲んでしまうそそっかしい者がいたらしく、このような真っ赤なボトルが出てきたと聞いた。 もちろん、そんなソコツ者は私ではないよ、ホント。

 

42 モンベル 10本爪アイゼン

 

冬になると近所の三角山に行くのだが、低山といえども急登はある。四本爪アイゼンでも良いのだが、やはり少し不安定だ。しかし、12本爪は大げさすぎて恥ずかしい。そこで数十年ぶりに軽アイゼンとしてモンベル10本爪を買った。これは、すこぶる調子がいい。

 

 

43 カシン ラープ

 

 

正式名称は「Realized Ultimate Reality Piton」で、特に困難なエイドクライミングにおいてヘアークラックに打ち込み、エイダーで前進するために作られた。ヘアークラックには本当に浅くしか入らないため、そっとエイダーに乗ったとしても抜ける可能性が大であるのは言うまでもない。 アメリカのビッグウオールで墜落すると10m~20mも墜落する可能性のあるクライミングをアメリカンエイドと呼ばれている。 このほかに、スカイフック、抜けたボルトの穴に打ち込むコパーヘッドなど一度も見たことも使ったこともないギアがビッグウオールで使われている。 日本のボロイ岩場で使うのはごめんこうむりたいギアたちだ。

 

44 ペツル タイブロック

 

 

超軽量アッセンダーで、ステンレススチール製のカムには、詰まったものを取り除くためのスロットがあり、泥や氷の付いたロープでも機能する。使用可能なロープ径8~11mmのシングルロープに対応しているが、ダブルロープには使えない。シングルロープでマルチピッチクライミングした時、荷物を背負ったセコンドが爺間短縮のためこれで登ることがある。大きな声では言えないが、難しいクラックで(5.9!)で使いかけたことがあった。恥ずかしい話だがリードに『使わないで登れと』言われ断念した。まあ、イザというときのお守りみたいなものだが、役に立つのは間違いない。他にマイクロトラクションがあるのだが価格が高いので買わなかった。 アイスで懸垂したあとロープが抜けなくなり、タイブロックで登り返したのが一度あった。

 

 

45  スタンダードVX-8D STANDARD

 

VX-8D 50/144/430MHz FMトランシーバー VX-8Dトリプルバンドのトランシーバーだが、今日携帯電話が普及し、けっこうな山中でも使えるようになったのでほとんど見かけることはなくなった。携帯電話がない頃、カムイエクウチカウシ山に入り、増水した沢を渡渉できず、八ノ沢上部から70Km離れた無線家にコンタクトし家族に連絡を取ったことがあった。JG8ASNは私のコールサインだが無線局の更新をしていないために無効となっている。

46 ココヘリ発信機

初期のココヘリだから電源スイッチがついている(今は常時オンになっている)

言わずと知れたココヘリだが、2019年に加入した時点では若干疑いの目で見ていた。本当に発信機の電波が16kmも飛ぶのか?バッテリーが2カ月も持つのか?連絡したらヘリがすぐに飛んでくれるのか?そんな夢みたいな機器が信じられなかった。しかし、実際にココヘリでレスキューされる実例が出てくると、信頼する以外にないと加入したのだった。以来5年が経ち仲間にも持つ者が増えてきた。

携帯電話が使えない沢筋とか、大雪山の奥地、日高連峰の深い沢などでは通信手段はアマチュア無線または衛星電話イリジュウムくらいしかないだろう。どちらも一般の登山者には荷が重いし、使いにくい。やはり現時点でココヘリ以外に緊急手段はないと断言できる。
幸い、私は実際に使う場面に遭遇していないが、心の支え、家人への安心感、自分への戒めとして携行をしている。

みなさんご存じだろうが以下の特徴がある
高精度発信機:会員には小型で軽量(約20g)の発信機が貸与されます。これにより、遭難時に迅速に位置を特定できる
広範囲の捜索:発信機の電波は最大16kmまで届き、携帯電話の電波が届かない山岳地帯でも有効 年会費制:基本プランは年間5,500円
捜索費用が最大550万円までカバー
多機能:発信機は生活防水仕様で、1回の充電で約2ヶ月間使用可能
捜索だけでなく、個人賠償責任補償や登山用品の補償

     いうまでもないが持参しないと意味はないのでご用心!